お坊さんに教室と衛生的な住まいを!
お礼
2019年の昨年末から、皆さまにボン教僧院増築についてのご支援をお願いしていました。おかげさまで、たくさんの方々からのご協力をいただくことができました。心からお礼を申し上げます。
2020年9月27日でひとまず募金の締め切りをさせていただきまました。最終的な会計報告に関しては、こちらのブログをご覧ください。皆さまのご協力に心からお礼を申し上げます。
箱寺孝彦
勉強と修行に励む僧侶と尼僧の急激な増加に対応するため、ボン教僧院では増築することになりました。現在僧侶や尼僧は大変劣悪な環境で、勉強と修行を続けています。貴重なボン教の教えを守るため、ボン教やゾクチェンの教えに縁のあるあなたに、寄付や支援をお願いしたいと思います。
ゾクチェンは世界的に極めて特異な教えと瞑想です。その特徴はあらゆる意識の活動から一瞬にして離れ、座法や呼吸法などといった媒介を用いずに、いきなりブッダの心へと飛び込むからです。
この教えはかつては秘密中の秘密とされてきました。選りすぐりの弟子にしか伝授が許されなかったのです。しかし今日では誰でもこの教えを授かり、実践すること許されています。
ボン教僧院のラマや僧侶や尼僧により、貴いこの教えは今日まで保存されてきました。そのおかげで、私たちはゾクチェンの伝授を受けられるのです。私たちの心を完成させるためには、今後ともボン教僧院の存在は重要になります。
数あるボン教僧院のなかでも、私たち日本人にとって最も重要なのがティテン・ノルブッツェ僧院です。この僧院は1987年にネパールの首都カトマンズに再建されました。
この僧院にはボン教の教えを論理的に習得する論理学堂と、瞑想の伝授に特化した瞑想学堂があります。90年代のはじめには20人ほどしかいなかった若いボン教僧たちでしたが、今日では200人まで膨らみました。
世界中から資金やお布施が潤沢に集まるチベット仏教とは異なり、ボン教は常に資金不足に苦しんでいます。増え続ける僧侶は劣悪な環境の中で学問の修得と修行をしなければなりません。
たとえば、現在三畳ほどの小部屋に二人の僧侶が住まなければなりません。教えを伝授する場所や授業をする教室が足りないため、僧侶たちは野外で勉強をしなければなりません。夏は暑く、冬は寒く、蚊が刺し、雨に降られます。
ゾクチェンをはじめとする教えを僧侶や尼僧たちに守ってもらうために、ティテン・ノルブッツェ僧院では創建以来の大規模な増築をすることに踏み切りました。
そこでボン教やゾクチェンの教えと縁のあるみな様から広く寄付金を募りたいと思います。寄付金はすべて、ティテン・ノルブッツェ僧院に送金されます。送料はちいさな瞑想教室が負担します。また、寄付金に関する会計報告はすべて「ゾクチェンのブログ」をつうじてお知らせしますので、ご安心ください。
このティテン・ノルブッツェ僧院の大規模な増築に関しては、今後も「ゾクチェンのブログ」で報告していきます。ご協力とご支援をよろしくお願いいたします。
住職のヨンジン・リンポチェと、僧院長のテンパ・ユンドゥン・リンポチェが増築する土地で地鎮祭を執り行なっているようすの動画。