教えを学ぶためのマナー

 弟子は系譜に連なるラマ(師匠)や菩薩から教え・祝福を与えられ、高い精神性へと導かれる。ラマや教えとの係わり合いが深まれば、自然とラマや教えに対する立ち振舞いは洗礼されていく。しかし、初心者の間は戸惑うことも多いいため、行為する上での一定のマナーが示されていれば有益であろう。ここで述べるマナーはもっとも基本的なものである。自分のこころの中に宿る小さな帰依の種を大きく育てるために一日も早く身に着けたい。教えを実践する者だけでなく、旅行者等チベットの文化に触れる機会のある方もぜひ参考にしてください。

 

  • 僧院の中やラマの前では大きな声を出して話をしたり、駆け足で走ってはならない。

  • ラマが部屋に入っていらっしゃったのならば、ラマがあなたに座るようにおっしゃるまで、あなたは席を立ちラマに対して敬意を示す。

  • 神聖な像や仏画や経典は常に高いところに置いて、決して床の上や汚いところに置いたりしない。経典など教えに関わりのあるものを持ち運ぶ時はしっかりと持ち、持った手をぶらぶらさせない。経典やその他の神聖なものや像をまたいだりしてはならない。

  • トイレや浴槽など穢れた場所で、真言を唱えてはならない

  • 供えられた灯明の炎を息で吹き消してはならない。灯明の炎を消す時は芯をつまむなどする。同じように供えられた水や食べ物などにも息を吹きかけたり、唾を飛ばせない。なぜならば人の息は穢れたものであるからだ。

  • 足の裏を、仏像や祭壇・ラマ・経典と言った神聖なものに対して、向けない。ましてやラマに面会している時に足を向けたり、灌頂の時に足を伸ばしたりしてはいけない。

  • 本堂や聖像のある所は神聖な場所であるから、本堂に入る手前で靴を脱ぎ靴を履いたまま本堂の中に入ったりしない。

  • 本堂の中に入ったりラマに面会する時には、清潔な身なりをし、不快感悪を与えない。男性ならば長袖や襟の付いたシャツと長ズボンを、女性ならば丈の長いスカートかスラックスが一般的に言って良いでしょう。ラマとの面会や説法の前には、アルコール類を飲んだり・たばこを吸ったりしない。

  • 決してラマよりも高いところに座ってはならない。ラマよりも低いところに座るようにする。カタ(白いスカーフ)を捧げたり祝福を頂いたりなどしてラマに近づく時には、身を低くかがめラマの前では膝まづく。ラマの前から退く時は、ラマの方を向いたまま後ろ向きに歩いて退出するのである。

  • 弟子たちに教えを与えたり在家に助言をしたりと、ラマはとても忙しい毎日を送っていらっしゃる。説法や灌頂やラマとの面会にはいつも早めに着いて、決して遅れないこと。面会中や説法の間は恭しく背筋を伸ばしたたたずまいをし、邪魔をしたり他の者と話などしない。

  • 面会の時ラマに向かって五体投地を三回行うのだが、面会を終え退く時は五体投地は行わない。暇乞いをする時に五体投地をすることは、あなたがもう二度とそのラマにお会いするつもりが無いことを意味する。本堂の入退室についても同じことが言える。

  • ラマにお会いする時、ラマの前で帰依の気持ちを表す五体投地を三回行う。そして、畳んでおいたカタ(白いスカーフ)を広げて両手でラマに捧げるとそのカタをあなたの首に掛けて返してくれる。面会を終える時、貴い教えを授けてくれたお礼に、封筒にお布施を入れてラマに差し上げるのも良い。通訳をしてくれた者などにもお礼を渡すのを忘れない。

  • 食事やお茶を給仕する場合には、先ずラマから給仕する。ラマが何人もいらっしゃる時には、地位の高いラマから給仕する。面会の時にも地位の高いラマから面会を申しでる。

  • ラマに注意を向けて、扉や車のドアの開け閉めや荷物を持ったりなど、手伝いをして差し上げるように勤める。

  • ラマとの面会を希望する時には、先ずお付きの者に面会を申し出る。ラマも身体を休められたり、ご自身の瞑想をされたりします。ラマのスケジュールの邪魔をてしては決してならない。夜遅くからの面会は避ける。朝や午後の間の時間が比較的に良いだろう。

  • 灌頂の終わりにはカタ(白いスカーフ)とお布施や贈り物を差し上げると素晴らしい。

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